会社員として働いている間、給与明細にはずっと雇用保険料が載っていました。
でも正直、自分が「失業給付を受け取る側」になることなんて、これまでほとんど考えたことがありませんでした。
それが50歳で会社を辞めようと考え始めて、急に自分ごとになりました。
会社を辞めたら、失業保険はいくらくらいもらえるのか。
いつからもらえるのか。
何日間もらえるのか。
少し働きながら受け取ることはできるのか。
なんとなく知っているつもりでしたが、ちゃんと調べてみると知らないことが結構ありました。
ちなみに、一般に「失業保険」と呼ばれていますが、この記事で扱うのは雇用保険の『基本手当』です。
今回は、僕自身の50歳退職後の計画にも関わるので、2026年10月時点の制度をもとに整理してみます。
※雇用保険の制度や金額は変更されることがあります。この記事は2026年10月時点の情報をもとにしています。僕自身が実際に退職するときにも、厚生労働省・ハローワークの最新情報を改めて確認します。

会社を辞めたら「失業保険」は誰でももらえる?
まず、会社を辞めれば自動的に失業保険がもらえるわけではありません。
一般の自己都合退職の場合、原則として離職前2年間に雇用保険の被保険者期間が通算12か月以上必要です。
さらに、働く意思と能力があり、仕事を探しているのに就職できていない「失業の状態」であることが前提になります。
つまり、
「会社を辞めたので、しばらく何もせず休みます」
という状態で受け取る制度ではありません。
僕も退職後は、ずっと働かないつもりではありません。
完全に仕事をやめるというより、自分に合う仕事や働き方を探していきたいと思っています。
だから失業給付を受ける期間も、単なる休暇ではなく、次の働き方を探す期間として考えることになりそうです。
自己都合退職だと、失業保険はいつからもらえる?
僕は今のところ、自分の意思で会社を辞める予定です。
自己都合退職の場合、退職した翌日からすぐ基本手当がもらえるわけではありません。
まず7日間の待期がある
ハローワークで求職申し込みをして受給資格が決まると、まず7日間の待期があります。
ここで大事なのは、「退職した翌日から7日」ではないこと。
ハローワークで受給手続きをしてから始まります。
会社から離職票が届き、まだ就職先が決まっていなければ、できるだけ早めに手続きをした方がよさそうです。
自己都合退職の給付制限は現在、原則1か月
7日間の待期が終わったあと、自己都合退職には給付制限があります。
2025年4月1日以降に自己都合で退職した場合、現在の給付制限は原則1か月です。
昔は原則2か月だったので、古い記事を見ると今の制度と違う場合があります。
そして実際のお金は、対象期間について失業認定を受けたあと、通常5営業日程度で指定口座へ振り込まれます。
なので、
7日+1か月経ったら、その日にお金が入る
というわけではないんですね。
僕もここはちゃんと理解しておきたいと思いました。
50歳で辞めたら、何日間もらえる?
次に気になったのが、
「結局、何日分もらえるんだろう?」
ということ。
一般の離職者の場合、所定給付日数は雇用保険の算定基礎期間によって決まります。
現在は、
10年未満なら90日。
10年以上20年未満なら120日。
20年以上なら150日。
となっています。
僕は会社員生活自体は長いので、算定基礎期間が20年以上なら150日になる見込みです。
勤続年数と算定基礎期間は、必ずしも同じではない
ここは少し注意が必要です。
「会社員を20年以上やっているから、必ず150日」
と単純には言えません。
過去の雇用保険加入状況や、基本手当を受給したことがあるかなどによって算定基礎期間の扱いは変わります。
なので僕も、最終的には離職票をもとにハローワークで確認します。
それと、150日というのは基本手当を支給できる最大日数です。
途中で再就職すれば、基本手当として150日分すべてを受け取るとは限りません。
また、基本手当を受けられる期間そのものは、原則として離職日の翌日から1年間です。
僕が退職する年齢だと、失業保険はいくらくらい?
ここは、やっぱり気になります(笑)。
基本手当日額は、原則として離職直前6か月に支払われた賃金の合計を180で割った「賃金日額」をもとに計算します。
賞与などは含まれません。
60歳未満では、その賃金日額のおよそ50〜80%が基本手当日額になり、年齢ごとに上限があります。
2026年8月1日現在、僕が退職を考えている45歳以上60歳未満の基本手当日額の上限は、
1日9,110円
です。
仮に、上限9,110円で所定給付日数が150日だった場合、
9,110円 × 150日 = 136万6,500円
になります。
結構大きいですよね。
ただし、これはあくまで2026年現在の上限額で150日分を受給した場合の参考値です。
僕自身の基本手当日額が確定したわけではありませんし、上限額も毎年見直されます。
なので資金シミュレーションでも、
「今の制度なら、最大でこのくらいの規模感」
と見る程度にしておくつもりです。
失業保険をもらいながら少し働くことはできる?
ここは僕にとってかなり重要です。
退職後はいきなりフルタイムで働くのではなく、週2〜3日くらいの仕事も選択肢に入れています。
そうなると、
「失業給付を受けながら少し働けるの?」
という疑問が出てきます。
働くこと自体がすべてダメというわけではありません。
ただし、アルバイトやパートなどをした場合は、収入の有無にかかわらず失業認定の際に申告する必要があります。
現在は「1日4時間」が一つの目安
現在のハローワークの案内では、原則として、
1日4時間未満
→「内職・手伝い」
1日4時間以上
→「就労・就職」
として扱われます。
4時間未満でも収入によって基本手当が減額・不支給になる場合があります。
4時間以上働いた日は基本手当は支給されませんが、その日数分は残日数として残り、受給期間の範囲内で後ろにずれる扱いになります。
「週2〜3日なら大丈夫」とは言い切れない
ここは僕も気をつけたいところ。
大事なのは日数だけではなく、雇用契約上の労働時間などです。
現在は、週20時間以上の継続的な仕事などでは「就職」と扱われる場合があります。
なので、
「週2だから大丈夫」
「週3ならアウト」
みたいに単純ではありません。
僕が実際に短時間の仕事を始めるときも、契約条件を確認して、必要なら事前にハローワークへ相談した方が安心だと思っています。
なお、雇用保険の適用対象は2028年10月から週20時間以上→週10時間以上へ拡大される予定です。
このあたりは今後変わることが決まっているので、特に退職時の最新制度確認が必要ですね。
失業保険に税金はかかる?
これは調べて少し安心しました。
雇用保険の基本手当は非課税です。
基本手当を受け取ったこと自体について、確定申告も必要ありません。
もちろん、退職した年の給与や、退職後に別の仕事で得た収入については別です。
退職後にかかる住民税や健康保険、年金については、こちら↓の記事で整理しています。

失業給付を受ける期間は、次の暮らしを整える時間にしたい
僕の場合、会社を辞めた翌日から沖縄でのんびり暮らす、というイメージではありません。
今のところは、退職後もしばらく東京にいて、仕事を探しながら沖縄移住の準備も進める。
その後、沖縄へ移る。
そんな流れを考えています。
もちろん失業給付を受ける以上、実際に求職活動をすることが前提です。
求人を見たり。
これまでとは違う働き方を考えたり。
自分にできそうな仕事を探したり。
その合間に、沖縄移住の準備も進める。
僕にとっては、
長く続けてきた会社員生活と、その次の暮らしをつなぐ期間
になるのかもしれません。
退職後にどのくらい働くのか、どのくらい収入が必要なのかについては、以前こちら↓の記事でも考えました。

退職前に知っておきたい手続き
実際の手続きは退職後になりますが、必要なものくらいは先に知っておいて損はなさそうです。
2026年10月現在、基本手当の手続きでは、離職票1・2、マイナンバー確認書類、本人確認書類、本人名義の通帳またはキャッシュカードなどが必要です。
写真2枚も必要ですが、マイナンバーカードを使った本人確認では省略できる場合があります。厚生労働省
手続き先は、原則として住居所を管轄するハローワークです。
まだ実際の退職までは時間があります。
なので今から書類を用意するというより、
「退職後はこういう流れになるんだな」
くらいを把握しておけば十分かなと思っています。

今の結論。失業給付も50歳退職後の資金計画の一部
今回ちゃんと調べてみて、
失業給付って、思っていたより大きいんだな。
と感じました。
今の制度で、算定基礎期間が20年以上。
さらに基本手当日額が現在の上限まで届くケースなら、150日で最大約136万円。
もちろん、
「これだけもらえるから会社を辞めても大丈夫」
と考えているわけではありません。
制度は変わるかもしれません。
次の仕事が思ったより早く決まるかもしれません。
そもそも150日すべて受け取るとは限りません。
でも、
「会社を辞めた瞬間から、いきなり何もなくなる」
とだけ考えなくてもいい。
会社員として加入してきた雇用保険に、次の仕事を探す期間を支える仕組みがある。
それを知っておくだけでも、退職後への不安は少し小さくなりました。
そして僕にとって大事なのは、
失業給付をできるだけ長くもらうことではなく、その時間を使って次の働き方を見つけること。
50歳で会社を辞めたあと、本当に週2〜3日くらいの働き方になるのか。
どんな仕事を選ぶのか。
沖縄へ移住するタイミングはどうなるのか。
まだ分からないことばかりです。
でも、その答えがまだ出ていないことも、このブログには残しておきたいと思っています。
実際に会社を辞めたら、
「結局、失業給付はいくらになったのか」
「何日分受け取ったのか」
「その間にどんな仕事を探したのか」
このあたりも、公開できる範囲で答え合わせしていくつもりです。

